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Tag: IPM ナス ソルゴー 天敵 資材

派生した話題

ナスのソルゴ巻談話室

 岡山の永井さんが開発され,京都府でブレークした「ナスのソルゴ巻」(ナス畑をソルゴで囲い,在来天敵を活用してミナミキイロアザミウマなどの害虫を制御する方法)ですが,泉州普及センター(2005年4月1日付で泉州農と緑の総合事務所 農の普及課 に名称変更)の尽力で,大阪府でもブレークしつつあります。
file泉州普及センターだより36号(PDF) 参照

 でも,ニジュウヤホシテントウが発生したり,ミナミアオカメムシが発生したり,けっこう問題も出てきています。

 この談話室は「ナスのソルゴ巻」の情報交換・情報編集をするためのものです。大いに利用してください。

本サイトは完全公開です。お名前欄に実名を記す必要はありません。




日本農業新聞2012/11/22

S (2012-11-22 (木) 21:30:25)

露地ナスにマリーゴールド+ソルゴー ハダニに二重の壁 侵入防ぎ 天敵生息 広島県
マリーゴールドがハダニの天敵ヒメハナカメムシのすみかとなり、ソルゴーが畑への害虫の侵入を防ぐ役割とのこと。


茶園でのソルゴ/オクラの混植バンカー

tea-farm (2010-12-14 (火) 23:06:07)

各氏の情報を元にソルゴバリアにオクラを混色する方法でバンカーを作ってみました。
定植が6月中旬、梅雨明けから9月中旬までは茶のために寒冷紗を1泊2日で展開する状態でしたので、まともな結果が出ませんでした。
見るからに増えたのは、オクラのチョウ目害虫を宛にしたジョロウグモでしょうか。
彼らの巣には、とにかく沢山引っかかっていました。多くは、アブラムシの有翅成虫のようでした。

とりあえず、今晩はココまで


そば巻き

苺FUJISAWA (2009-08-17 (月) 23:16:19)

秋に花を咲かせるソバを、夏の終わりに、目的とする作物の周りに播種してみるとどうなるのだろう?
自分の場合、蜜蜂の蜜源になって効果がありそう? と思いました。

ソバと害虫の関係が知りたいと思います。
実は昨年の農業者サミットに参加して、宮崎県のソバについて移動のバスの中で知りました。
「ソバは、簡単、除草の必要なし。」その上に天敵利用ができないものかな?
そんな風に思いました。


スイートコーンでは

加藤晋一 (2009-04-26 (日) 10:07:58)

ソルゴーやデントコーンで囲うのではなくスイートコーンではどうなるのでしょうか?食べられるスイートコーンは利用価値がさらにあるかと思います。


天敵利用マニュアルにソルゴ巻

苺FUJISAWA (2008-06-07 (土) 03:05:15)

いろいろな作物の天敵利用マニュアルにソルゴ巻が記述されない物かと?

ソルゴ巻の効果は、あると思う。
天敵農薬でも絶対的な効果があるわけでわないと思う。

どんな場合にどのくらい効果があるのか、とか、作物・作型で違いあるのか。

そろそろ天敵利用マニュアルに登録出来ない物か?
天敵利用マニュアルに、積極的な記述があっても良いように思うのです。

今はまだ、民間療法的ですが、そろそろそれ以上になって欲しいと思います。


デントコーンバンカー

tea-farm (2006-06-20 (火) 23:16:19)

自サイトにも情報として載せていましたが、ようやく京都府農総研の月報がサイトに公開されました。
http://www.pref.kyoto.jp/nosoken/resources/18-2kankyo.pdf
データ等はありません。
ちょっとだけ詳しい内容をウチのサイトに上げてますので、興味のある方はどうぞ。
http://tea-farm.hp.infoseek.co.jp/page076.html

  • 早速読ませていただきました。バンカーとして利用するということは、デントコーンで増えるアザミウマ類は作物を加害しないのが前提だと思います。どのような種類のアザミウマが発生するのかが気になるところです。 -- kozou 2006-06-22 (木) 16:00:34
  • 詳細については私も掴んでいないのですが、書かれている発生消長はいわゆる害虫の物とは異なります。
    6月下旬に餌虫が居なくなるのにカメムシが増殖すると言うことは、Enemyとしてのカメムシの餌はアザミウマだけではないと考える方が良いのではないでしょうか。
    結果については、いずれ何らかの形でご紹介できると思いますが、如何せん、未だ芽も出ていないデントを相手に話しても・・・。
    この雨で南圃場は発芽するか、種子が流されるかどちらか。
    かなり強い雨なのでどうなるか心配です。最悪の場合、移植しますけど。
    作物を加害する害虫が餌だったとしても、刈り落とせば何とかなるし、と気楽な考えです。
    有機圃場なので、それ位のつもりで構えてないと・・・。刈り落としても残るなら、マシン油コテコテで成仏して貰います -- tea-farm 2006-06-22 (木) 23:20:25
  • なるほど、いろんな要因がからんでいそうですね。結果が楽しみです。 -- kozou 2006-06-23 (金) 21:40:20
  • その後デントコーンはいかですか。ナスの隣にトウモロコシを植えていた事例でも、結構アブラバチのマミーを見かけたもので、効果はあるのかなと思いますが。ただ、トウモロコシを無農薬で作るとアワノメイガにやられて、まったく風よけにもならないもので実用的ではないでしょうね。その点デントコーンは分げつするので、1〜2本やられてもいいし、おもしろそうですが。 -- 大阪梅沢 2006-08-28 (月) 16:11:13
  • 残念ながら、植えたデントは分げつしませんでした。
    アワノメイガにもやられてます。
    面白いのはアワノメイガの侵入穴(?:蛹の脱出口?)から蜜が出るようで、コガネムシ類や蝶、その他のムシがたむろしていることがあります。
    今年は、今までの所アザミウマの発生が全般に少なく、効果の程は判りません。風よけにはなってますよ。草丈は2m位ありますし。風で折れだしたのは出穂後なので、早生で8月2週目(出穂8/2頃から)、晩生で先週。
    また、全般的な傾向として、今年は、(小型の)ハチ/アブがカメムシ以上に多い様に思います。鱗翅目害虫も種類/時期を問わず多めですが。有機転換開始圃場の半分を、チャノホコリの為に特別栽培に戻しましたが、その圃場での農薬散布は、ホコリ対策とアザミウマ対策の各1剤のみで来ています(西圃場)。ロケーションが良いのでそれ位で行けても不思議ではないのですが、デントも面白いかも。少なくとも、侵入害虫から圃場を視覚的に隠蔽する様な効果はあるのかも知れません。
    ウチのサイトの更新ができてないので書いておくと
    ソルゴ/デントの2条播種又は混播の場合、デントの初期生育が非常に良いので、ソルゴの生育が負けてしまいます。できればソルゴが幾分生育してからデントを播くのが良いのかな?と思います。
    風立はどうも発芽にムラがあるようで、某生産部会の報告を見ても、苗の移植が手間はかかるが確実なので良い!との記述を昨日発見(一昨年の情報でしたが)。伸びれば倒れない品種なんですけど、芽が出ないってのはねぇ。 -- tea-farm 2006-08-28 (月) 23:04:19
  • 確かに今年は、アザミウマが少なくて、カメムシが多いですね。今後デントが結実すると、スズメなんかよって来ないか気になります。「牧草」という感覚からすると、移植栽培というのは少し異様な感じがしますが、イネ科植物と考えると確かに適当に断根されて、草丈の抑制や分げつ促進につながるのかな。とりあえず発芽揃いがいい品種がいいな。 -- 大阪梅澤 2006-08-29 (火) 09:53:19
  • 梅澤さんへのレスがないままでしたね。
    デント結実後の鳥害はありませんでした。(アワノメイガには大層やられましたが)
    今年も2圃場で試験の予定です。但し、デントコーンって食えないので(蒸したり焼いたりしてみましたが、"デンプン!"という感じで・・)、一部スイートコーンも試験の予定。今年はアザミウマも5月から活動を始めていますから、他の圃場との差が出るかどうか・・。昨年の試験圃も他の圃場からすると、対アザミウマでは2剤ほど少なかったのですが、ソルゴの繁茂の仕方に比べるとかなり見劣りする上、餌虫が確認できない事もあり、勢い農薬散布・・となってしまいました。
    それでも、捕食性のアブ/ハチ/テントウムシ/クサカゲロウと言った天敵類はいましたよ。(コミカンアブラムシの発生によるものと思われますが、この圃場では昨年までテントウムシ以外の天敵を見た事がありませんでした) -- tea-farm 2007-06-19 (火) 21:28:02
  • 今年の続報
    今朝までは発芽したand/or寸前だったのですが、今日午後にはカラスの餌になった模様。
    再度、プラグ苗で挑戦します! -- tea-farm 2007-06-20 (水) 21:37:25
  • あの、ソルゴの種をカラスなどの野鳥に食べられるのは、播種位置が浅いのか? 鎮圧が少ないのかと思います。そこまでカラスがりこうになったのかな? と、思っています。 -- 苺FUJISAWA 2007-06-21 (木) 02:48:55
  • デントコーンですよ。播いた後は足で踏んで歩いたんですが。どうも発芽したての所を狙われた模様。ソルゴだとスズメやハトの方が多いんじゃないかと思います。 -- tea-farm 2007-06-21 (木) 14:26:42
  • ごめんなさい。デントコーンのところにソルゴの事を書いてしまいました。でも実は同じことだと思います。酪農家に聞くとよく分かると思います。鎮圧方法もいろいろ、状態がどうなのか分かって来ると上手くいくように思うのです。近所の酪農家さんと話をしてみると解決するように思います。 -- 苺FUJISAWA 2007-06-28 (木) 23:03:53

今年のソルゴについて

kozou (2006-06-15 (木) 00:55:07)

初めて投稿させていただきます。
今年ナスのソルゴ巻きをやっているのですが、どうも発芽率や生育があまりよくないように思いました。
今年実施された方や指導された方がいらっしゃいましたら、状況をお聞かせいただけるとありがたいです。
天敵のやってくる時期に低いままだと効果も劣るのでは、と思っているのですが・・・。
ちなみに、播種は5月末にしました。

どうぞよろしくお願い致します。


ナスのソルゴ巻き実施者発見

Sekizuka (2006-05-18 (木) 10:58:15)

「フリョウ ノウミン(`皿´)」という↓のblogで発見。
http://diary.jp.aol.com/applet/qnbpacwmps/20060517/archive


キュウリのソルゴー巻に挑戦

キュウリ屋 (2006-04-10 (月) 20:27:03)

皆さん始めまして。宮崎でキュウリ栽培(促成長期蔓下ろし)をしていますが、最近こちらを知りました。
近年ナスのソルゴー囲い(巻)が話題になっていたので、今年の夏キュウリ(5月定植&8月定植の同圃場露地2連作)で、我が家でもやってみる予定でいます。
<ソルゴー巻にする目的> ①台風対策 ②害虫対策
<ソルゴー品種> 風立&ゴールドソルゴーの混播
<ソルゴー設置> 圃場周り全体&3畝ごとにソルゴー帯設置(約10m間隔で2本)
<害虫対策>   ソルゴー以外に畝間にフィア(白クローバー)を散播

皆さんにお伺いしたいのですが、
①果たしてソルゴーは台風に耐えうるのか?
②4月中旬にソルゴーを播種して、2作目終了時(10月中旬予定)まで役目を果たすことが出来るか?

とにかく解からないことばかりですが、まずやってみることが大切と思い実施に踏み切りました。どんなことでも皆さんよりのアドバイスをいただければ幸いです。

なすの害虫についての評価

大阪梅澤 (2006-03-29 (水) 16:50:34)

話題提供です。
 私が水なす囲い込み栽培の指導をしていて、害虫について普段思っていること(迷惑度や対策)を書き込みます。
アザミウマ類
 第1公敵というべき害虫です。木なす(水なす以外のなすびを泉州地域でこうよびます)でも重大な害虫ですが、水なすは肌が柔らかい上、漬物需要が大きいので、一層被害が目立ちます。ただ、捕食者にとっては美味しいエサらしく、ハナカメ君の姿が散見されるようになると、あまり増えないように思います。
オオタバコガ
 1頭当たりの被害額なら最大の害虫です。次々にトンネルを掘ってくれるので「せめて1個まるごと食べてくれ」という感じ。果実に潜り込む前にどうにかしないと、面倒なことになります。露地のBT、ハウスの黄色灯は結構有力です。
アブラムシ類
 生育初期には重大な害虫です。直接の食害もありますが、ウイルス病を媒介する恐れの方が怖い。囲い込みや天敵利用(アブラバチ)で特に高い防除効果が得られます。定植時の粒剤+天敵だけで防除できそうです。
ハダニ類
 ほとんど農薬のせいで増えているように思います。思い切って合ピ系を減らすとそれだけでも減るようです。大雨が降ると大抵のダニ剤より効果があります。
 ハモグリバエ(えかきむし)類
 オオタバコガとは逆にお行儀の大変よい害虫です。葉しか食べないし、1葉に10匹くらいついても枯れないし。特に防除しなくてもいいじゃないかと思います。実害より、周辺の目を気にして防除しているように思います。
テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)
 農薬を減らした結果増えてしまった害虫。普通は葉だけの食害なんですが、H17は多発して、果実までかじられました。かじった後は美しい幾何学模様なんですが、商品価値はなくなります。幼虫が増え始めた時期に防除するしかないようです。

 長々と書いてしまいましたが、みなさまはいかがでしょうか。

囲いこみ栽培で使った薬剤について

大阪梅澤 (2006-02-20 (月) 17:01:53)

 水なすの囲い込み栽培や、天敵利用栽培で使った薬剤についての感想を悪影響目安の欄に書き込んでみました。大阪府泉州地域で3例ほどの事例をもとにした感想です。ご参考までに。
 新しい情報もいただければ幸いです。
 藤沢流天敵悪影響目安/バロック、藤沢流天敵悪影響目安/BT剤、藤沢流天敵悪影響目安/ダニトロン、藤沢流天敵悪影響目安/カネマイト等


ソルゴー囲い込みの実証試験中です

大野@宮大です。 (2006-01-31 (火) 16:48:59)

大阪の田中さんから談話室の記事へ投稿して下さいということで、やっと重い腰と重い体を上げて、
ソルゴー巻きの普及展開には大変期待しています。こちら、宮崎は露地ピーマンが中心なので、最終的にソルゴー巻をピーマンで確立するつもりで、試験を開始しました。
ソルゴーってどんな効果があるのだろう・・もちろん既にいろいろ報告されていますが、ここ南九州で実証的なデータをとるつもりです。
考えている作業仮説(大げさですが、可能性)の中には、ソルゴーは障壁作物的な機能だけでなく、飛び込んできたヒメハナカメムシを囲い込む効果もあるのではというものです。実際、ヒメハナカメムシが増えて、餌のアザミウマがいなくなったとき、アブラムシ発生株への移動が認められました(2004年の結果です)。
とりあえず、約200本ほどのナス畑を作り、ヒメハナカメムシ類の働きを再度調査。葉あたりの密度が1頭とまるで天敵大量増殖工場のようにヒメハナカメムシ(ほとんどタイリクヒメハナカメムシです)が増えています。
今年、2006年はいよいよ下手くそですが、近所の農家さんに教えてもらいながら共同実験圃場でピーマンを育てます。
昨年の予備実験では、ナスよりもむしろピーマンで被害が軽減されるような傾向もありましたが、これは今年確認します。
ソルゴーにこだわるもう一つの理由は食料生産基地としての南九州の農業形態です。BSE問題を含めて、家畜飼料の自給が叫ばれ、また糞尿処理問題でバイオガスプラントによる堆肥を飼料作物のソルゴーなどへ施用する流れが検討されています。もし?ソルゴーが天敵の発生などにも関わっているなら、ソルゴー畑の拡大は畑での野菜害虫にプラスになるのだろうか?・・という怪しい考えもあります。

 以上。本年度の結果にご期待下さい。


ソルゴ巻きの周辺作物について

大阪梅澤 (2006-01-18 (水) 12:12:56)

 話題提供です。大阪では貝塚市、泉佐野市、岸和田市の水なすでソルゴ巻きの取り組み事例があります。周辺の作物によって、害虫の発生状況に差があるります。
 貝塚市:周辺は水田で、数カ所ある水なす畑もすべて露地です。周辺にビニルハウスはありません。5月上旬にほぼ同じ日に皆が苗を定植します。アザミウマの防除効果は高い。ただ、すぐ隣が晩生たまねぎだったときは、多数のアザミウマが飛来しました。
 岸和田市:貝塚市の事例の隣の集落です。気候条件は同一ですが、隣接して水なすの当人の加温・無加温ハウスがあり、そのほかのハウスもあります。アザミウマの防除効果は少ないようです。
 泉佐野市:特に野菜栽培のさかんな地域なので、周辺に水なすをはじめ、ハウスは多くあり、栽培作物も多様です。露地の水なす農家も多い。トンネル栽培もあります。貝塚ほどアザミウマの防除効果はなく、他の害虫も総じて多いです。
 皆様の事例では、周辺はどのような作物なのでしょうか。


お茶・ネギのソルゴ巻き? 

Na岡村 (2006-01-14 (土) 15:50:00)

黄色灯の普及に各地区を巡回しています。 ついでにソルゴ巻きをPRしています。
宮崎県都城にお茶への黄色灯PRに行った時のお話 相手はお茶資材販売店社長さん
O:「ガの防除は黄色灯に任せてください。 他に困っている虫はありますか?」
氏「そういえば、スリップスで困っている方がおられます。」
O:「大阪では水ナスの圃場の周りにソルゴを植えて、土着天敵による減農薬に成功していますよ」
氏「そういえば、牧草用のソルゴ畑に隣接する茶園では、スリップスはわかないって聞いたことがありますね」
O:「ズバリそれは、天敵がソルゴに棲みついてスリップスを捕食しているからでしょう・・・」

大分県豊後高田市では シロネギのシロイチモジヨトウ対策として黄色灯を導入していただきましたがついでに
ソルゴもPRしていましたところ、早速 試植されておられました。 防風・防砂にも効果がありそうとのこと
防除効果の結果については、今度訪問した折、聞いてきます。  
黄色灯やソルゴ巻きなど、環境にやさしく、簡単な防除法 普及しないはずはないと思うのですが・・・。


ソルゴの草丈問題

大阪梅澤 (2006-01-12 (木) 16:10:40)

 ソルゴは牧草として育てるときは、窒素4〜5kg程度ですので、水なすのほ場に植えると、極端に背が高くなり、場合によっては日陰を作って、なすの生育を阻害することがあります。
 大阪貝塚の事例では、ほ場整備が終わって数年のまだ土が痩せているところだったので、ソルゴ(雪印つちたろう)は2.5m程度で止まっていたのですが、今年は水なすの施肥を増やしたところ4m以上にもなってしまい、日陰になったなすの生育を阻害していました。
 刈り込んだり、水なすとの距離が広かったほ場では影響がなかったのですが、皆様のところではいかがでしょう。
 私見としては、ソルゴの草丈/なすとの距離が2/1くらいなら、影響がないのではと思っているのですが。


IPM1684:談話室「ナスのソルゴ巻」大繁盛

田中寛 (2006-01-12 (木) 14:30:41)

IPMMLのみなさん

田中寛@大阪府立食とみどりの総合技術センターです。

「天敵Wiki」−「談話室」−「ナスのソルゴ巻」が非常に繁盛しています。
http://wiki.tenteki.org/

活発な情報を投稿してくださってる方々に敬意を表します(^o^)。

実際,大阪でやってみて,農家のノリがいいことを実感しています。
みなさん,機会があれば,ぜひ普及担当者に「天敵Wiki」−「談話室」
−「ナスのソルゴ巻」を広報していただけると,ありがたいです。
さまざまな情報が集積して,本談話室の利用価値も高くなります。

一方,農林水産研究基本計画における期別達成目標の4ページ最下段に
IPMの体系化として,H22年度目標で「土着天敵誘導・定着技術」があります。
http://www.s.affrc.go.jp/docs/news/koubo/high_h18/pdf/kibetu_h18.pdf
http://www.s.affrc.go.jp/docs/news/koubo/high_h18.htm

このための基礎資料としても有用でしょうし,農水省研究高度化事業に
応募する人のためにも参考になると思われます。


園芸新知識掲載

田中寛 (2006-01-11 (水) 19:50:26)

田中寛・梅澤類*・南市郎**(大阪食みC・*泉州農の普及課・**貝塚市農家)(2006)「ソルゴー囲い込み栽培による露地ナスの減農薬害虫管理」−水ナスどころ大阪泉州の事例。タキイ園芸新知識−タキイ最前線2006年創刊号の35-36ページに掲載されました。時間をおいてタキイのウェブサイトに掲載される可能性がありますが,天敵Wikiおよび田中のビジネスサイトに転載できるかどうか,タキイさんに相談したいと思っています。なお,天敵Wikiの宣伝も同時にしています(^o^)。


三尺ソルゴについて

大阪梅澤 (2006-01-04 (水) 16:47:54)

 大阪でもH15に試作しました。実際の草丈は4〜5尺になりますが、花穂が意外と大きくて、刈り取ると1m足らずになり、防風効果がなくなってしまいました。結局、大阪では雪印のつちたろうにもどしています。案外穂が小さいので、有望です。
 草丈が短いものがいいのなら、ソルゴにこだわらず、麦類に手を出すのもいいのではないでしょうか。水なすのハウス栽培で使ったときは、ライ麦を使用しました。草丈は2尺くらいでした。ハウスの中ではそれでも邪魔ですけれど。


他の作物でもソルゴ巻

苺FUJISAWA (2005-11-26 19:22:46 (土))

ナスでこんなにソルゴ巻が評判ならば、苺(育苗期)でも、やってみようかと考えています。
台風で倒れにくく、管理が簡単なソルゴってあるのかな? 頭を1.5メートル程度でカットしたらいいかなあ。などと考えている所です。
ソルゴ巻は、他の作物にも応用できると思うのですが。


黄色灯導入上の問題

大阪梅沢 (2005-10-06 14:47:58 (木))

大阪の水なすハウスでも、黄色灯によるヤガ類(特にオオタバコガ)対策は効果的でした。露地でも導入したいところですが、電源がありません。近くに電線はあるので、工事は可能ですが、連作回避のため毎年ほ場を変え、場合によっては人のほ場(水田)を借りたり、水稲しかしない農家とほ場を交換して利用する場合もあるので、うまくいきません。京都はどうされているのでしょうか。


京都市近郊ほかのソルゴー障壁栽培の近況

[[小宅  要 ]] (2005-06-15 (水) 15:10:51)

京都府京都乙訓農業改良普及センター小宅から報告します。

環境にやさしい農業の推進の柱として、当普及センターでは
ナスのソルゴー障壁栽培(黄色蛍光灯を含む)を推進しております。

特に、ソルゴー障壁栽培の取り組み状況は、先日の近畿農政局の近畿地域環境保全型農業推進シンポジウムの奈良県さんの報告で、取り組まれていることが分かりましたし、
ソルゴー障壁栽培の仕組み等につきましては、当普及センターに徳島県さんを始め複数の県(大分、群馬、愛知、熊本他)から照会があり、ご説明させていただいております。
また直接農家さんからも電話、メール等でご照会もあり、取り組みたいという意見が多かったので、点的には広まりつつあると感じています。
一方、ナス以外の品目にも広がり始め、静岡はお茶、徳島はオクラなど、京都はキュウリほか試行しつつあるようです。


水なすソルゴ巻のソルゴの処理

梅沢類 (2005-05-25 (水) 09:19:22)

大阪府泉州農と緑の総合事務所農の普及課の梅澤といいます。
大阪の事例でも、ソルゴはなすの残査とともに焼却しています。
農家の感想では、なすの始末に比べたら、ソルゴを片づける労力などたかが知れているとのことです。
ソルゴは出穂後は急速に堅くなってしまい、鋤込みは無理かと思います。牧草としての収穫適期も穂ばらみの時期です(リグニンが少なく消化がよい)
昨年やや密植になったところは、桿が細くなり刈り込みやすかったので、本年は意図的に播種量を増やしています。


なすのソルゴー障壁を利用して

bigmag (2005-05-19 (木) 18:09:11)

ナスのソルゴー障壁を利用された農家さんの意見をお知らせします。

良かったこと
「アブラムシ防除の農薬散布回数が3分の1に減った(感覚談)」

困ったこと
「栽培が終わった後のソルゴーの処理について」
どうしても茎も大きく土にすきこむことが出来ず、野積み・焼却するしかないのでは?という意見が多いです。
堆肥として利用するにはあまりにも時間を要します。

そこで、わが地区特産京都乙訓のたけのこ栽培をされている農家さんで、
たけのこやぶに、敷き藁の変わりにならないか…と考え、現在実行中だそうです。


近畿中国四国農業研究掲載記事(京都府)紹介

田中寛 (2005-05-19 (木) 16:13:53)

「近畿中国四国農業研究」誌95〜96ページ「普及現場の最前線」に「土着天敵を活用した露地ナスのソルゴー障壁栽培の取組」(著者:京都府京都乙訓農業改良普及センター小宅要氏)が掲載されているので,紹介します。京都乙訓管内には700戸の露地ナス販売農家があり,2004年には110戸(15%!)がこの栽培方法を実施しているそうです。黄色蛍光灯も併用しているようで,そのほか,普及センターの活動状況が記載されいます。


泉州農の普及課ソルゴ囲い込み防除例の添付

田中寛 (2005-05-19 (木) 15:56:25)

泉州農の普及課ソルゴ囲い込み防除例を添付しました。本ページの最下段にあるので,クリックしてください。これはあくまで防除例です。もっと散布回数の少ないやり方も可能です。なお,農薬登録は頻繁に変わるので,利用の際は必ず登録を確認してください。


泉州普及センターだより36号(2005年3月31日)の添付

田中寛 (2005-05-19 (木) 15:51:08)

泉州普及センターだより36号(2005年3月31日)を添付しました。本ページの最下段にあるので,クリックしてください。


農林害虫防除研究会第10回大会(石川大会)講演要旨

田中寛 (2005-05-19 (木) 15:23:00)

泉州農の普及課の梅澤さんと共著で,標記大会(2005年6月23〜24日)で講演することにしました。講演要旨をここに公開します。農林害虫防除研究会には著作権規定がないので,著作権は著者に属する(このように公開して問題ない)と考えます。

ソルゴ囲い込みによる露地栽培ナスの害虫管理

梅澤 類・○田中 寛*(泉州農の普及課・*大阪食とみどり技セ)

岡山県農試の永井が開発し,とくに京都府の露地栽培ナスで急速に普及した「ソルゴ囲い込みによる露地栽培ナスの害虫管理」について,2003年4〜11月に普及実証試験を行った。貝塚市木積の農家露地圃場(品種:水なす,定植:5月2日,栽植密度:畝幅200cm,株間70cm,1条植,施肥・一般管理は慣行)においてソルゴ囲い込み区(以下試験区;5a;346株)と農家慣行区(以下慣行区;10a;692株)を設置した。4月19日にソルゴ種子1kgを試験区の両端の畝と枕畝に播種し(費用1,000円),12月17日に生育したソルゴを処分した。慣行区では防風(果実の風ずれ防止)のために目合5mmの青色ネットを高さ180cmで圃場周囲に障壁状に展張した。調査は,試験区では6月5日〜10月23日の間20回,慣行区では7月2日〜10月19日の間14回,それぞれマークした12株と5株の中位葉2葉について,農家同伴で害虫と天敵を計数した。調査時間は毎回約1時間で,農家は興味を持って調査を継続し,薬剤散布の効果や天敵による害虫の捕食等を観察・確認した。ハダニ類に対するフェンピロキシメート剤による防除効果が低い事実を確認したことも成果のひとつである。
試験区ではハナカメムシ類は7月中旬〜9月下旬の間多く,10月上旬以降は減少した。一方,アザミウマ類は6月中旬〜7月上旬の間多く,7月中旬〜9月下旬の間非常に少なく,10月中旬に再び多くなったことから,ハナカメムシ類によりアザミウマ類の密度が抑制されたと考えられる。泉州地区の水なすの露地栽培においてはアザミウマ類,ハダニ類,オオタバコガが主要害虫であることから,また,試験区では慣行区と同等に風ずれ果実が少なかったことから,本方法に対する農家の評価は非常に高かった。4-CPA液剤を除く薬剤散布回数は,試験区では殺虫剤(天敵に悪影響の小さい殺虫剤を選択)13回,殺菌剤7回の計20回で,慣行区の殺虫剤20回,殺菌剤9回,計29回に比べて省力的であり,両区の病害虫による被害はほぼ同等であった。これらの結果は4Hクラブ等で報告され,興味を持つ農家が増加した。泉州地区におけるソルゴ囲い込みによる露地栽培ナスの害虫管理は,2004年には7農家,2005年には15農家において実施されており,今後徐々に(または急速に)普及すると予想される。
試験区における特異的害虫として,ニジュウヤホシテントウとミナミアオカメムシが多発した。ニジュウヤホシテントウに対しては9月11日にクロルフェナピル剤を(併殺)散布したが,本剤によるハナカメムシ類に対する悪影響の持続期間は短く,1週間程度と推察された。また,10月上旬のミナミアオカメムシに対しては,ハナカメムシ類が減少しつつあったため,在来天敵による害虫管理を打ち切り,アセタミプリド剤により(併殺)防除した。今後,ニジュウヤホシテントウ,ミナミアオカメムシ等の特異的害虫について,防除効果が高く,かつ天敵に対する悪影響が小さい薬剤を探索するとともに,それらの薬剤を当該害虫に対して登録する必要がある。
なお,天敵カルテシステム内の「天敵Wiki談話室−ナスのソルゴ巻」において,本方法のさらなる普及のために,関連情報を有機的に収集しつつある。ぜひ活用されたい。
 天敵Wiki:http://wiki.tenteki.org/,談話室/ナスのソルゴ巻


ナスの新たな害虫防除法

S (2005-05-10 (火) 13:09:59)

ナスの新たな害虫防除法を開発 京都府農業総研
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050504-00000018-kyt-l26
 夏の京野菜を代表するナスの新たな害虫防除法を、京都府農業総合研究所(亀岡市)がこのほど開発した。飼料作物栽培と黄色蛍光灯設置を組み合わせることで効果的に駆除できるという。・・
(京都新聞) - 5月4日


こういう情報はありがたいです

田中寛 (2005-04-25 (月) 17:08:55)

現代農業の記事の紹介,どなたか知りませんが,ありがたいです。こういう情報を積み重ねて行きたいと思います。

この天敵Wiki談話室の経過・成果等については,6月23〜24日に金沢市で開催される農林害虫防除研究会第10回大会(石川大会)で報告する予定です。


月刊 現代農業より

(2005-04-19 (火) 12:00:14)

ソルゴー植えたらホントにナスがきれいにできた!
http://www.ruralnet.or.jp/gn/200106/tenteki.htm
月刊 現代農業>2001年6月号>特別号


ファイルの添付の仕方

Sekizuka (2005-04-12 (火) 09:25:28)

ページの上方に[リロード][新規|編〜差分|添付]というメニューがあります。
その[添付]をクリックするとアップロードのためのメニューが出ます。
そこで[参照]ボタンを押して、ご自分のPC上にある添付したいファイルを指定してください。その後[アップロード]ボタンを押せば完了です。


ソルゴ巻談話室のできた経緯と使い方(IPM:1527の再掲)

田中寛 (2005-04-12 (火) 09:08:33)

野島さん,IPMMLのみなさん

田中寛@大阪府立食とみどりの総合技術センターです。

IPMML上のQ&Aを見るに見かねた(笑)S氏(匿名希望のため;
木浦さんではありません)が天敵Wikiにナスの「ソルゴ巻談話室」を
作ってくれました。
・・・天敵WikiはIPMMLのメンバーでなくても,誰でも作れるし,
投稿できます。これがIPMMLと違う点です。

「ナスのソルゴ巻談話室」
http://wiki.tenteki.org/
左側「最新の10件」2番目をクリックしてください。

泉州普及センターだよりのソルゴ巻のページはウェブサイトに
なっているので,ついでにリンクもしてくれたようです。
http://www2.odn.ne.jp/afn-sensyu/AECpage/tayori/36/news1/news1.html

・・・というわけで,野島さん,そのページを開いて,ちょうどBBSと
同じように書き込んでもらったらOKです。


田中 寛 (たなか ひろし)
大阪府立食とみどりの総合技術センター都市農業部総合防除グループ
〒583-0862 羽曳野市尺度442
天敵カルテ: https://www.tenteki.org/
KTSOS害虫文献データベース: http://riss.nobody.jp/ktsos/




添付ファイル: fileヒメハナカメ 2460件 [詳細] fileソルゴ囲い込み防除例05年度.pdf 2052件 [詳細] file泉州普及センターだより1面原稿.pdf 1413件 [詳細] filepdf00001.pdf 4654件 [詳細]

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Last-modified: 2012-11-22 (木) 21:30:26