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アカリタッチ†
アカリタッチ(殺ダニ剤)についてのコメントです。
天敵利用をしていて思ったことをコメントしましょう。
(お名前)、(題名)は特に記述しなくてもOKです。
お気軽にどうぞ。
尚、質問をされても返事は出来ないと思います。ごめんなさい。
成分/作用機作など†
- 剤形:乳剤
- 有効成分: プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル
- 乳化剤: ポリオキシエチレンアルキルエーテル(C12-15) (PRTR 1-307)
- 作用機作: 有効成分の気門封鎖による窒息 (乳化剤も同様の機能を持ちます)
- 製品ページ
#メーカー直リンはまずいかな?
コメントなど†
- 即効性だなあ 苺FUJISAWA --
ハダニの発生した苺にスポット散布してみたけれど、散布後30分で肉眼では動いているハダニがいない。アカリタッチが掛かれば死んでしまうのだなあと思った。ほんと即効性でした。でも掛かっていないとダメですね。天敵利用には使い勝手の良い剤だと思った。
- 今更ですが、 Sekizuka --
アカリタッチのカブリダニへの影響が無い理由(?)に言及した根本さんのIPM-MLアーカイブへリンク
https://www.tenteki.org/ml/ipm/msg01453.html
- アカリタッチ --
天敵と併用しやすい農薬ということで、概要と参考資料を別ページにしてみました。
- ハダニタマバエにも影響無さそう 苺FUJISAWA --
https://www.tenteki.org/ml/ipm/images/IPMdzYwZ8.html
この写真は、アカリタッチを散布していない所の写真ですが、散布してある所でもハダニタマバエを見付ける事が出来ました。
- ピペット 苺FUJISAWA --
結局ハダニが発生してからは、アカリタッチのスポット散布の防除でOKでした。100cc弱の使用量でOKだったのですが、計量にはピペットが欲しいと感じました。10ccのガラスピペットならメモリもしっかり見えて良いなあと思う。安全ピペッターを付けて、ピペットの先には破損しにくいようにシリコンボムでも付けたらどうだろうと思っているところです。農薬の5ccとか7.5ccなんかを計るのは、難しいです。
今回は5ccのスポイトで計ったのですが、アカリタッチが重くて苦労しました。
- MLにあった水の混入の話 tea-farm --
農薬WikiのアカリタッチのページにリンクされているMLの記事、理研の発表記事を見て思ったのですが、この製品の場合、キャップで計量後洗浄して蓋をする・・程度では、恐らく効果に問題は無いんじゃないかと思います。
現実に、製品を見たわけではないですが、製品サイトとプレス発表を見る限り、製品は液晶状態で出荷されているのではないかと考えます。
この構造の化合物に適当な(乳化剤:不要な場合もある)と水が存在する場合、溶液(正確には溶液ではありませんが)が液晶構造を取る領域が非常に広い傾向があります。
使用時には特定濃度まで希釈されるだけですから、予め想定したルートで液晶乳化ができるわけです。
液晶相が乳化相に転相する濃度はおそらく非常に希釈された濃度であろうと推定されますから、(液晶相は、水も油も非常に多く吸い込みながら安定な状態でいることができます)10%程度の水が混入したとしても、短期的には恐らく問題ないでしょう。
長期的には、原体の加水分解や、腐敗が考えられますからダメですけど。
重い液体を計るなら、ピペットよりメスシリンダーの方が良いんじゃないですか?
あるいは、シリンジにピストン側から入れるとか(針は要らないし:針無しなら先からでも吸い込めるか)。
ちょっと、専門的に推定してみました。
- >6 苺FUJISAWA --
ちょっと難しい内容に、しっかり読んでしまいました。
>液晶相は、水も油も非常に多く吸い込みながら安定な状態でいることができます
の部分が難しいところですが、なんとなく分かってくるような気がします。
これからは、液晶というところに注目してみようと思います。
それと、tea-farmさんの内容を読んでいて、アカリタッチを溶かす時はメスシリンダーで計った後、そのメスシリンダーに水を入れてスポイトでぶくぶくやったら、どうだろうかと思いました。
なんかどろどろとしているアカリタッチが残ってしまうような気持ちがするのですから。
ところで、乳剤には水に溶かすと白く濁る物と透明になる物がありますが、
アカリタッチは後者です。
液晶状態の物は溶かすと透明になると考えて良いのかな?
- そうとも限りません tea-farm --
まず、透明になるか、不透明になるかの原因から考えないといけないのですが、
○"不"透明になると言うこと
農薬の希釈液の場合、水に農薬製剤が分散(この場合は乳化も含む)している状態です。
この時、分散している粒子が可視光を反射/拡散してしまうために総体として、液体が白ないしは青(場合によっては黄色や赤:着色されている場合もありますが)に見えます。
着色する原因は、粒子径が可視光の波長よりも大きいからです。粒子の内部で反射/屈折/散乱してしまうため、入射光に対して出てくる光の波長がばらつくと共に、異なってしまう。これが微粒子分散液の特長です。
○透明になる理由
上記で、お判りだと思いますが、粒子径が可視光の波長よりも小さい場合には見かけ上透明に見えます。ただし、粒子の密度が外層である水よりもある程度以上大きい場合は、濁って(曇って)見えます。
製剤が液晶の場合に希釈してできる液体の相は、液晶であるかも知れないですし、O/Wの乳化状態、いわゆるマイクロエマルション状態、可溶化状態かも知れません。
これは、構成する成分の特長や各々の濃度により異なります。
農薬の希釈において、外的なエネルギーとして加えられるのは、撹拌だけですし大きな相の変化は考えにくいと思います。
しかしながら、液晶層というのは、他の相に転移するのにエネルギーをほとんど必要としないんです。で、希釈によってどの相に向くかは相図で予め予見できるので製剤する側にとっては、好都合なんです。
アカリタッチですが、現物を見たこともないので、何とも言いかねます。
O/Wで粒子径が小さい事は考えられますが、これは希釈液を放置すれば油層が分離することが多いので判別可能です。
マイクロエマルションの場合(恐らくO/Wだと思いますが)、加熱すれば分相します。
かなり安定なので、虐待試験をする場合は、温度を上昇/下降させるサイクル試験を行いますが。
可溶化状態(昔は乳化状態だと考えられていた)の場合は、熱を加えても、時間が経っても大きく変化しません。(加熱では、特定の温度で急激に白濁したりしますが)
液晶状態の場合は、温度変化で微妙な揺らぎが生じます。見かけ上、軽油の濁りの薄い感じでしょうか。ただ、1000倍希釈で安定な液晶は、この原体と乳化剤では恐らく無理です。
液晶から、マイクロエマルション(O/W)に転相させていると考えるのが普通だと思います。
計量−洗浄ですが、シリンダーに手で栓をして振るのが一番。物理的なエネルギーを掛けるのが、農薬製剤の洗浄では最も早い方法です。
この辺を書き出すと、農薬容器に書かれている、3回洗浄の話も必要になってしまいますけど。(チャンと理屈があるんですよ、アレ。ちなみに、洗浄水の量はあまり問題になりませんから、容器一杯に入れたりする必要はありません。)
- だんだん分かってきました 苺FUJISAWA --
アカリタッチは、マイクロエマルション(O/W)を形成できることで、
ハダニに効果があるともいえるのでしょうね。
油脂を水に溶かす技術は、すごい物があるのだろうと想像できました。
>この辺を書き出すと、農薬容器に書かれている、3回洗浄の話も必要になってしまいますけど。(チャンと理屈があるんですよ、アレ。ちなみに、洗浄水の量はあまり問題になりませんから、容器一杯に入れたりする必要はありません。)
あの、初めて気がつきました。
赤い字でしっかり書いてあったのですね。