これらのキーワードがハイライトされています:

Lung overload


Tag: 安全

概要

 通常の物質の毒性は全般に「量に比例」するものの、極端に量が少ないとそもそも影響がない「無毒性量」が存在する。
 これに対し発ガン物質の発ガン性は一般に、「無毒性量」が存在しないモデルとして表される。
 "Lung overload"はラットの発ガンで高用量で施用し時にのみ発ガン性が見られるというもの。マウスやハムスーでは見られず、ラット固有の現象のようである。
 なお、直訳するとlung = 肺、overload = 過負荷 ぐらいなので、何となく違和感が、、、

中西準子氏による解説の引用

NIOSHの報告で示され二酸化チンによる発がん性については、根本的な疑問も
あるのです。そもそも、高用量を与え時しか発がん性が見られていないこと
(この条件をlung overloadと言っています)、このoverload現象がラット特有の
もので、同じような条件でマウスやハムスーで見られていないというのです。

高濃度の暴露を受け労働者にがんが見られるという見解と見られないと言う見
解もあり、まだまだ、これぞ正しいというような結論ではありません。

ここに示し表は、そういう現象が他のほ乳動物で見られるかどうかを示しも
のです(P.JA Borm, et al., )。

溶解度の低い粒子に対し、lung overloadの影響と思われる症状が見られるかどう
かを比較しものです。

出典

コメントなど

  1. nanomized particleの話み tea-farm -- 2007-03-14 (水) 20:41:59
    なので、ここでいうTiO2は不溶性微粒子の吸入毒性の事じゃないですか?
    このサイズのTiO2は無色のdispersionとしても売られていと記憶しますが、この主題の場合は、単純に微粉末(NiO等も前段で話題に上っていますね)の話でしょう。
    で、肺胞から吸収される以上の負荷を与え状態と言うことでLung overloadなんじゃないでしょうか。
    訂正)nanomizeかどうか(ナノサイズに微粒子化し物かもともとそのサイズか)は不明なので、nano sizeとして理解して下さい。
    お名前: 題名:

トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2007-03-14 (水) 20:44:27