IPM(アイ・ピー・エム)
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IPM とは、'Integrated Pest Management'の略で「総合防除」、「総合的有害生物管理」と訳される事が多い。
同様に「総合防除」と呼ばれたものに1960年代に提唱されたIntegrated Controlがある。この両者の違いは"control"と"management"にある。日本語ではこの両者は混同されがちであるが、根本的に別物である。一般的にIPMの定義には「要防除水準以下での病害虫の管理」という項目があるが、これが"management"たる部分であろう。
「総合的」と言う事は「総合的ではない」ものがあると言う事である。
防除の歴史を考えると、ほとんどの時期で「総合的」であった。
物理的防除、生物的防除、耕種的防除、化学的防除、要防除水準、環境保全型農業
総合的病害虫・雑草管理(IPM)とは、利用可能なすべての防除技術を 経済性を考慮しつつ慎重に検討し、病害虫及び雑草の発生増加を抑えるため の適切な手段を総合的に講じるものであり、これを通じ、人の健康に対する リスクと環境への負荷を軽減あるいは最小にする水準の維持を図るものであ る。総合的病害虫・雑草管理は、農業生態系への影響を可能な限り抑制する ことを通じ、生態系が有する病害虫及び雑草抑制機能を可能な限り活用する ことにより、安全・安心な農作物の(低コストでの)安定生産に資するもの である。
農林水産省:農林水産関係用語集>総合的病害虫管理(IPM) にも、農林水産省としての定義が書かれている。
あらゆる適切な技術を相互に矛盾しない形で使用し、経済的被害を生じる レベル以下に害虫個体群を減少させ、かつその低いレベルを維持するための 害虫個体群管理のシステムである
天敵用語集