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談話室/ナスのソルゴ巻より

なすの害虫ついての評価

大阪梅澤 (2006-03-29 (水) 16:50:34)

話題提供です。
 私が水なす囲い込み栽培の指導をしていて、害虫ついて普段思っていること(迷惑度や対策)を書き込みます。
アザミウマ類
 第1公敵というべき害虫です。木なす(水なす以外のなすびを泉州地域でこうよびます)でも重大な害虫ですが、水なすは肌が柔らかい上、漬物需要が大きいので、一層被害が目立ちます。ただ、捕食者とっては美味しいエサらしく、ハナカメ君の姿が散見されるようなると、あまり増えないよう思います。
オオタバコガ
 1頭当たりの被害額なら最大の害虫です。次々トンネルを掘ってくれるので「せめて1個まるごと食べてくれ」という感じ。果実潜り込む前どうかしないと、面倒なことなります。露地のBT、ハウスの黄色灯は結構有力です。
アブラムシ類
 生育初期は重大な害虫です。直接の食害もありますが、ウイルス病を媒介する恐れの方が怖い。囲い込みや天敵利用(アブラバチ)で特高い防除効果が得られます。定植時の粒剤+天敵だけで防除できそうです。
ハダ
 ほとんど農薬のせいで増えているよう思います。思い切って合ピ系を減らすとそれだけでも減るようです。大雨が降ると大抵のダ剤より効果があります。
 ハモグリバエ(えかきむし)類
 オオタバコガとは逆お行儀の大変よい害虫です。葉しか食べないし、1葉10匹くらいついても枯れないし。特防除しなくてもいいじゃないかと思います。実害より、周辺の目を気して防除しているよう思います。
テントウムシダマシ(ジュウヤホシテントウ)
 農薬を減らした結果増えてしまった害虫。普通は葉だけの食害なんですが、H17は多発して、果実までかじられました。かじった後は美しい幾何学模様なんですが、商品価値はなくなります。幼虫が増え始めた時期防除するしかないようです。

 長々と書いてしまいましたが、みなさまはいかがでしょうか。



  1. 派生ページ S -- 2006-04-06 (木) 12:41:02
    「談話室/ナスのソルゴ巻」の「なすの害虫ついての評価」のレスが伸びてきたので、派生ページを作成しました(手動でコピーして)。いかがでしょうか。
  2. うどんこ病ついて 大阪梅沢 -- 2006-04-20 (木) 09:53:46
    囲い込み&天敵利用で意外と問題なってきているのが、うどんこ病です。
    慣行栽培ではアザミウマをはじめとする害虫防除を主眼おいて防除を行い、ついで殺菌剤も混用しているという例が多く、結果的は病害防除もできていました。
     囲い込みで、アザミウマやアブラムシが大幅減ったせいで薬剤の散布間隔が長くなったので、病気対する防除がおろそかなり、シーズン末なるとうどんこが多発する傾向があります。
     対策としては、殺菌効果が維持できるよう、定期的殺菌剤を散布し、必要応じて、殺虫剤を散布するということなるのかもしれません。
  3. ウドンコ病 キュウリ屋 -- 2006-04-20 (木) 12:50:10
    条件が全く違うので参考ならないかもしれませんが、我が家のハウスでは米ぬかを通路散布後ボトキラーの葉面散布を月2回程度やることで、ウドンコは全く発生していません。特2月より曇雨天や強風(乾燥)が続き、他のハウスではウドンコが多発していたの大丈夫でした。今回の露地キュウリでも同様のことをやってみるつもりですが、果たして露地でもうまくいくかどうか!


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Last-modified: 2011-12-19 (月) 14:44:42