休眠(キュウミン)
「大辞林(三省堂)」によれば以下の通り。
(名)スル (1)動植物が一定の期間、生活機能を不活発にしたり、発育を停止したりすること。植物 では種子・胞子・冬芽などにみられ、動物では冬眠・夏眠などがこれにあたる。 (2)物事が活動をやめている状態。
農学や生物学の世界では上記(1)を指す事が多いが、2005/12/09現在のインターネット上では「休眠会社」の方が検索では上位に来るようだ。この場合はもちろん(2)の意味である。
談話室/昆虫の生態にある「天敵の休眠」が目途がついたらまとめる予定。
生育に不適な外的な要因(温度、湿度等)による「強制休眠(他発休眠)」と生育に好適な条件でも続く「自発休眠」とがある。
自発休眠の多くは植物の体内時計により制御され、周年サイクルを作っている。落葉果樹での例が多く報告されているが、花芽分化後に葉で休眠物質が作られ花芽に移行され休眠状態にする例が多い。実際に台風などでその時期に葉が落ちてしまうと狂い咲きする事もある。また、これらの果樹の自発休眠は休眠打破に一定量の低温が必要である。これを低温要求量と表現する。
種子の休眠は多くの場合、2段階あるとされている。 プライミング処理 保存効かない 種子処理
「時間の生物学-時計と睡眠の遺伝子-(粂和彦)」ISBN4-06-149689-1講談社現代新書
「植物ホルモンを活かす-生長調節剤の使い方-(太田保夫)」ISBN4-540-87059-9農文教