スクリーニングテスト(screening test)
一般的な用語としては「選抜試験」か。以下は自然科学分野の場合。
例えば、何らかのサンプルが100個存在したとする。これに精度の高い分析法が存在するものの、コスト(時間、経費等)が高い場合、より簡易な方法で半分の50個まで絞れれば楽になる。この様な目的で実施されるのがスクリーニングテストである。
以下の3つの面から性能が存在する。
例えば赤の大輪を育種したいとした場合、バラでは樹齢によって花色が極端に変わる事は少ない。よって、バージンフラワーで黄色や白色が出た場合は廃棄して構わない。この場合、絞れる率は交配の組み合わせによって変化する。
もちろん、こんな大雑把な育種方針が立てられる事は無いので、実際の場面ではもっと複雑かつファジーな選抜基準となる。
ある虫にドライフィルム法でA,B,C,D,Eの5剤を試したところ、A,B,Cの3剤で効果があったとする。この3剤で圃場試験等を組み立てれば、ドライフィルム法がスクリーニングテストということになる。
また、A,B,Cの3剤のうち、圃場試験で効果のでなかったものがあれば擬陽性と言う事になる。
逆にD,Eの2剤で圃場試験をしたところ効果が出た場合は擬陰性となる。
この場合の擬陰性、擬陽性は剤や虫の性質、散布方法などからある程度予測はたつ。
(でも、なかなか理屈通りに行かないのが圃場試験の怖いところ。。。)
ドライフィルム法については、とりあえず↓をご覧下さい。
http://www.affrc.go.jp/seika/data_niaes/h08/niaes96024.html