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2006.9
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http://unit.aist.go.jp/emtech-ri/news_topics/20060925/20060925.html
地球温暖化による深刻な影響を回避するために、二酸化炭素の大気への排出をできる 限り速やかに大幅削減する必要性が指摘されている。しかし、現実的には二酸化炭素排 出の主原因である化石燃料への依存を急激に止めることはできない。そこで、化石燃料 の使用を許しながら大気へ二酸化炭素を排出しない方策として、二酸化炭素の回収・貯 留に国際的な関心が高まっており、IPCCは昨年これに関する特別報告書を発行した。 貯留方法は、廃油田、地下帯水層等に注入する地層貯留および深海に注入する海洋隔 離に大別される。このうち海洋隔離は、海洋が極めて大量の二酸化炭素を溶かし込むこ とができるため、大量貯留の方法として有望視されており、また、工学的には大きな困 難さが少ない技術とされている。しかし、海洋に生息する生物に対する影響が危惧され ることと、これに対する海洋に関しての知識が不足していることを主な理由として、IPCC 特別報告書でも、海洋隔離はすぐに行える技術ではなく、将来期待される技術と位置づ けられている。我が国では、1990年代初めから海洋隔離に対する環境影響評価に関する 研究が行われ、多くの知見を集積してきており、世界の研究をリードしている。本シン ポジウムでは、これまでの国内および海外の研究成果を整理するとともに、これらの研 究に直接は関わっていない多くの専門家と議論することにより、今後の研究の方向性を 検討する。