和名(分類): イチビ(アオイ科)
学名(英名): Abutilon theophrasti Medic. (velvetleaf)
寄生病害虫:Helicoverpa zea (Boddie)、Heliothis virescens (Fabricius)、Diaporthe phaseolorum (Cooke & Ellis) Sacc. f. sp. sojae (Lehman) Wehm.、Colletotrichum dematium (Pers. ex Fr.) Grove var. truncatum (Schw.) Arx、Glomerella cingulata (Stoneman) Spaulding & Schrenkの宿主となる。他にも、Niesthrea louisianica (Sailer)、Verticillium dahliae (Klebahn)、Fusarium lateritium (Nees ex Fr.)、Colletotrichum coccodes (Wallr.) Hughes、Phomopsis longicolla (Hobbs)、Sclerotinia sclerotiorum (Lib.) De Bary、Septoria glycines (Hemmi)、Liorhyssus hyalinus (Fabricius)、Althaeus folkertsi Kingsolver、Cuscuta pentagona (Engelm.)などが天敵として知られている。
形態・生態:
インドあるいは中国原産の一年生帰化雑草。茎は直立し1-4mに達する。上部はよく分枝する。茎の表面はベルベット状の軟毛がある。葉は互生で長い葉柄と広心形の葉身をつける。葉身の幅は7-20cm。花は葉腋につき、5枚の黄色の花弁からなる。果実は12-15個の袋状の分果からなるさく果となる。それぞれの分果は1-3個の種子を含む。
荒地や空き地のほか、トウモロコシ畑、大豆畑に発生する。
発芽適温は24-30℃で、発生時期は生育期間全体に及ぶが、アメリカ合衆国では主に3月から5月に発生する。土中からの出芽深度は1-5cm。短日性が強く、カナダ東部では、8月末から9月に開花し、9月から10月に種子を生産する。1個体あたり700-44200個の種子を生産する。種子は土中で50年以上生存するといわれている。
参考