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スクリーニングテスト(screening test)


概要

 一般的な用語としては「選抜試験」か。以下は自然科学分野の場合。

使用される場面

 例えば、何らかのサンプルが100個存在したとする。これに精度の高い分析法が存在するものの、コスト(時間、経費等)が高い場合、より簡易な方法で半分の50個まで絞れれば楽になる。この様な目的で実施されるのがスクリーニングテストである。

要求される性能

 以下の3つの面から性能が存在する。

  1. 何処まで絞れるか
     前項の例で言えば、100個のサンプルを幾つまで絞れるか。少なければ少ない方が良い。
  2. コストがどれだけ少ないか
     前項の例で言えば、様々なコストがどれだけ少ないか。
  3. 絞る場合の確実性
     擬陽性、擬陰性と言う言葉があるが「擬陰性はあるが擬陽性はない」というように、どちらかに極端に偏っているのが望ましい。
     しかし、完全に片方だけと言う場合はなかなかない。
  4. 性能の判定
     例えば、「100個を50個に絞れて、コストも半分」ならばやる必要性がない。
     つまり、100x@2と(100x@1+50x@2)では等しいと言う事。
     これが100を10に絞れて、コストは1%で擬陽性がほぼ皆無、などとなると大変素晴らしい。

具体例1(バラの育種)

 例えば赤の大輪を育種したいとした場合、バラでは樹齢によって花色が極端に変わる事は少ない。よって、バージンフラワーで黄色や白色が出た場合は廃棄して構わない。この場合、絞れる率は交配の組み合わせによって変化する。
 もちろん、こんな大雑把な育種方針が立てられる事は無いので、実際の場面ではもっと複雑かつファジーな選抜基準となる。

具体例2(農薬のドライフィルム法)

 ある虫にドライフィルム法でA,B,C,D,Eの5剤を試したところ、A,B,Cの3剤で効果があったとする。この3剤で圃場試験等を組み立てれば、ドライフィルム法がスクリーニングテストということになる。
 また、A,B,Cの3剤のうち、圃場試験で効果のでなかったものがあれば擬陽性と言う事になる。  逆にD,Eの2剤で圃場試験をしたところ効果が出た場合は擬陰性となる。
 この場合の擬陰性、擬陽性は剤や虫の性質、散布方法などからある程度予測はたつ。
(でも、なかなか理屈通りに行かないのが圃場試験の怖いところ。。。)

その他

参考、出典

 ドライフィルム法については、とりあえず↓をご覧下さい。
http://www.affrc.go.jp/seika/data_niaes/h08/niaes96024.html

コメント 、改訂履歴等

  1. 違うか? Sekizuka -- 2006-02-02 (木) 15:59:25
    スクリーニングってこんなんで良いでしょか?
    お名前: 題名:

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Last-modified: 2006-02-02 (木) 15:59:25