#author("2020-07-10T12:55:55+09:00","","")
#author("2020-07-10T17:38:16+09:00","","")
&size(30){[農薬]IGR(アイジーアール)};
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#contents
&tag(農薬,殺虫剤,生理);

*概要 [#w22e4108]
昆虫成長制御剤~
IGR = insect growth regulators

殺虫剤の1グループ。昆虫の特徴的な発育過程である変態や脱皮を妨げることで、殺虫効果を有する。一般に、哺乳動物に対しては安全性が高い。また、製剤ごとの適用害虫以外の昆虫、ミツバチや天敵などへの影響も少ない。

-[[Wikipedia:昆虫成長制御剤]]

*IGR剤の例 [#y0eb47b9]

**キチン生合成阻害 [#ze8b8db5]
-クロルフルアズロン →アタブロン
-ジフルベンズロン →デミリン
-テフルベンズロン →ノーモルト
-ブプロフェジン →アプロード
-フルフェノクスロン →カスケード
-ルフェヌロン →マッチ
-エトキサゾール →バロック(殺ダニ剤)

**脱皮ホルモン様物質 [#yf760ea9]
-クロマフェノジド →マトリック
-テブフェノジド →ロムダン
-メトキシフェノジド →ファルコン
-アザジラクチン(ニームオイルの殺虫主成分)

**幼若ホルモン様物質 [#nca2cf84]
-ピリプロキシフェン →ラノーテープ、ラノー乳剤
-[[ピリプロキシフェン]] →[[ラノーテープ]]、ラノー乳剤
-メトプレン(衛生害虫用)

-参考:[[幼若ホルモン]]

**その他 [#u8685dcd]
-シロマジン →トリガード

*参考資料 [#c536ff1e]

-''農薬'' →[[農薬データベース]]
-天敵用語集>残留農薬、ポジティブリスト
-藤沢流天敵悪影響目安
//-''農薬'' →農薬データベース
//-天敵用語集>残留農薬、ポジティブリスト
//-藤沢流天敵悪影響目安

-[[昆虫の成長を操る酵素をカビから発見 -昆虫の脱皮・変態・休眠の操作が可能に-:http://www.nias.affrc.go.jp/press/20120709/]]~
農業生物資源研究所、筑波大学、名古屋大学 2012/7/9~
※「緑きょう病菌」から「脱皮ホルモン」を分解する酵素(E22O)を発見

//**分析法 [#mf5ef704]

**害虫の抵抗性 [#j3988263]
-[[タバココナジラミ]](バイオタイプQ)

*コメント [#ua975d49]
+''農薬掲示板でIGRの話題''  -- &color(green){&new{2009-06-22 (月) 12:59:41};}; &br; [[雑談スレ★3:http://www1.atchs.jp/test/read.cgi/nouyaku/28/82-93]] の82以降で、「脱皮阻害剤」に関する質問がありました。返答としての解説は参考になります。(2012-07-10 URL修正)
+''農業生物資源研究所 2010/1/15'' &color(blue){S}; -- &color(green){&new{2010-01-22 (金) 19:29:19};}; &br; [[昆虫の脱皮を制御する複雑なメカニズムを解明:http://www.nias.affrc.go.jp/press/20100115/]] &br;害虫の発育を阻害する新たな農薬開発につながるかもしれないとのこと。

#ncomment

[[農薬Wiki]]>[[殺虫剤]]
&category(農薬);
&category(天敵用語集);

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