[[Sekizuka/memo/農協原稿201001]]

#contents
*概要 [#x96141a6]
- S農協
- 「農作業メモ」400字詰め原稿用紙2枚以内(図表を含む)
- 〆切り12/18 
--びっくり、今年は早く言ってきたぜ(w
*メモ [#z184e853]
 接触毒、食毒、「気門封鎖」
*本文 [#d0fe8cbf]
「接触毒の意味を間違えていませんか?」~
 殺虫剤の分類方法には色々ありますが、虫への暴露経路による分類として「接触毒、食毒、その他」という分類があります。ここまではベテラン生産者のほとんどが理解しているのですが、その意味を間違えている方をたまに見かけます。~
 殺虫剤を作物にかけると、その主成分の薄い皮膜が作物の表面に出来ます。その上を虫が歩くと、足や腹を通じて虫の体内に主成分が取り込まれます。人間で言うと「ウルシに触るとかぶれる」と言うイメージです。これを接触毒と呼びます。ですから、接触毒と呼ばれる殺虫剤は虫体に直接かかる必要はありません。~
実際に、その殺虫剤が効くか効かないかの調査法としてドライフィルム法があります。作物の一部(葉など)を薬液につけ、それを乾かした後に、その上に虫を放ちます。効くとされる剤であれば、それで虫が死にます。虫に直接、剤がかかることはありません。~
 具体的に、どの剤が接触毒であるかについては、ほとんどの殺虫剤が接触毒なので、逆を覚えた方が良いでしょう。~
 まず、食毒ですが、BT剤と呼ばれる一群の剤がそれに該当します。'''Bacillus thuringiensis'''という昆虫病原性微生物の毒素で、昆虫の消化管内に入ることで作用を始めます。多くの粒剤も食毒です。地面に撒いた粒剤が溶け、植物が水とともに成分を吸い、その成分を虫が摂食して作用します。~
 その他としては気門封鎖剤があります。これは虫の表面に皮膜を作り、窒息死させるというもので、この系統は虫に直接かからないと効きません。~
 これら(食毒、その他)以外は接触毒と考えて概ね間違いありません。特殊な例外としては、ガス化して気門から取り込まれるものがありますが、ほとんどが検疫用の燻蒸剤であり、農薬としてはほとんどありません。何故なら、露地では風で拡散してしまい作用ムラが大きく、施設では人間にも危険な場合が多いからです。~

*本文 [#d0fe8cbf]
*出典など [#g5e945a1]

*コメント欄 [#yad36206]
+''ろせんへんこー'' &color(blue){Sekizuka}; -- &color(green){&new{2010-12-05 (日) 15:14:46};}; &br; こっちにあったのは「Sekizuka/memo/農協原稿201102 」に行きました。
+''何割?'' &color(blue){Sekizuka}; -- &color(green){&new{2010-12-05 (日) 15:55:35};}; &br; 時々、聞く間違いなんだが、どのぐらいの割合なのかねぇ。 &br; &br;じーちゃんばーちゃんだと、それ以前で、そもそも気にしてない(w &br;中堅どころで、聞きかじった、という感じか? &br;つーより、何処の業界にも良くある「今更聞けない誤解(疑問)」って奴かなぁ。

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