&size(30){Lung overload};
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&tag(安全);
#contents
*概要 [#jaff6413]
 通常の物質の毒性は全般に「量に比例」するものの、極端に量が少ないとそもそも影響がない「無毒性量」が存在する。~
 これに対し発ガン物質の発ガン性は一般に、「無毒性量」が存在しないモデルとして表される。~
 "Lung overload"はラットの発ガンで高用量で施用した時にのみ発ガン性が見られるというもの。マウスやハムスターでは見られず、ラット固有の現象のようである。

 "Lung overload"はラットの発ガンで高用量で施用した時にのみ発ガン性が見られるというもの。マウスやハムスターでは見られず、ラット固有の現象のようである。~
 なお、直訳するとlung = 肺、overload = 過負荷 ぐらいなので、何となく違和感が、、、
*中西準子氏による解説の引用 [#wf4b45c2]
 NIOSHの報告で示された二酸化チタンによる発がん性については、根本的な疑問も
 あるのです。そもそも、高用量を与えた時しか発がん性が見られていないこと
 (この条件をlung overloadと言っています)、このoverload現象がラット特有の
 もので、同じような条件でマウスやハムスターで見られていないというのです。
 
 高濃度の暴露を受けた労働者にがんが見られるという見解と見られないと言う見
 解もあり、まだまだ、これぞ正しいというような結論ではありません。
 
 ここに示した表は、そういう現象が他のほ乳動物で見られるかどうかを示したも
 のです(P.JA Borm, et al., )。
 
 溶解度の低い粒子に対し、lung overloadの影響と思われる症状が見られるかどう
 かを比較したものです。


**出典 [#q69ac1b8]
-[[番外(スライド42と43の間):http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak376_380.html]]
--[[上記出典の原本はこれ(table.5)か:http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=1584248]]
---[[table.5へ直接リンク:http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=1584248&rendertype=table&id=T5]]
*コメントなど [#cf98f2ea]
+''nanomized particleの話みたい'' &color(blue){tea-farm}; -- &color(green){&new{2007-03-14 (水) 20:41:59};}; &br; なので、ここでいうTiO2は不溶性微粒子の吸入毒性の事じゃないですか? &br;このサイズのTiO2は無色のdispersionとしても売られていたと記憶しますが、この主題の場合は、単純に微粉末(NiO等も前段で話題に上っていますね)の話でしょう。 &br;で、肺胞から吸収される以上の負荷を与えた状態と言うことでLung overloadなんじゃないでしょうか。&br;訂正)nanomizeかどうか(ナノサイズに微粒子化した物かもともとそのサイズか)は不明なので、nano sizeとして理解して下さい。

#ncomment


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