&size(30){ミカントゲコナジラミ};
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#contents
&tag(病害虫,害虫,カンキツ,チャ);

*概要 [#xd9e79c8]
:COLOR(blue):和名(分類):|ミカントゲコナジラミ(コナジラミ科)
:COLOR(blue):学名(英名):|'''Aleurocanthus spiniferus''' (Quaintance)
:COLOR(blue):寄主植物:|カンキツ類、チャ、ブドウ、ナシ、ビワ、バラ、ミツバアケビ、ヒサカキ、ツバキ、モッコク(情報のみで未確認)など
:COLOR(blue):形態・生態:|葉の吸汁加害、排泄物によるすす病併発が見られる。
:|寄生部位、すす病発生部位が裾葉であること等から、2006年末の時点で茶では大きな被害は確認されていない。(発見が遅れることがあるので注意は必要)
:|現時点の茶では、実質的に不快害虫としての捉え方が適当ではないか?(手摘み/機械刈り共に摘採作業に支障を来しているらしい) 但し、環境条件が揃えば中国・台湾で報告される様な被害が発生するおそれがあるので、発生状況の把握は必要であろう。
:COLOR(blue):天敵:|シルベストリコバチ、ヒメテントウ類などが確認されている。

本種は外来種で、古くからカンキツ類の害虫として知られていました。しかし、国内においてチャへの寄生が、2004年に京都府で、2006年に滋賀県、奈良県、三重県で確認されており、問題になっています。

*図鑑 [#n2924a0c]

-[[平成18年度病害虫発生予察特殊報第4号:http://www.mate.pref.mie.jp/bojyosyo/tokusyuho/h18tokusyuho4.htm]]~
 三重県病害虫防除所
-[[平成18年度病害虫発生予察特殊報第1号:http://www.jppn.ne.jp/nara/18toku01.htm]]~
 奈良県病害虫防除所
-[[平成18年度病害虫発生予察特殊報第1号:http://www.pref.shiga.jp/g/byogaichu/tyuui/tokusyu/tokusyu1.pdf]](PDF)~
 滋賀県病害虫防除所

*防除 [#w2092528]
○適用のある農薬
作物:茶
+アプロード水和剤
+ハチハチ乳剤


○その他の防除法−茶−
-柑橘では、冬季のマシン油乳剤の散布により効果を上げていることが知られているが、茶でも越冬ハダニ防除にマシン油乳剤を用いることで、同時防除が可能。(晩秋〜初冬と萌芽前の2回散布が有効な模様:マシン油乳剤にミカントゲの登録がないことから、公的機関ではこの種の情報を流せない。)&br;但し、2007年初頭の日本農業新聞の記事(奈良県総農セ発だったか?)によれば、冬季のマシン油散布は赤焼け病を助長するとの報告もある。冬季のマシン油散布により、葉色の黄色化は普通に見られる現象であるが、冬季の風の強い地域や霜害の多い地域では注意が必要かもしれない。&br;&br;同様に、アセフェート剤も柑橘では効果が見られるという報告が多い。

-秋期〜冬期の裾葉の刈り落とし

-農薬掲示板>[[IPM(総合防除)とは?:http://nouyaku.s225.xrea.com/test/read.cgi/nouyaku/1040915677/l50]]~
※58〜60で、茶のミカントゲコナジラミの話題



*コメント [#ve5ebe1a]
+''日本農業新聞2007/2/28''  -- &color(green){&new{2007-03-04 (日) 23:11:55};}; &br; [[茶にかんきつ類害虫 ミカントゲコナジラミ/京都、滋賀、奈良、三重で発生:http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin0/article.php?storyid=81]]
+''議員さんのブログに''  -- &color(green){&new{2007-03-15 (木) 21:00:57};}; &br; なぜか「昆虫」カテが・・ &br;[[2007年02月17日 県内の茶葉に ミカントゲコナジラミ確認:http://blog.livedoor.jp/info_matsusaka/archives/cat_50032971.html]]
+''天敵は多いらしい'' &color(blue){tea-farm}; -- &color(green){&new{2007-03-15 (木) 22:09:46};}; &br; 寄生性のハチの放飼が柑橘では効果を上げたらしいですが、先日の農業新聞の報道に寄れば、被害葉を網に入れて吊すという方法も効果を上げているらしい。(柑橘) &br;ウチでも一昨年は、有機栽培圃場の裾葉で見られたものの、実質的被害は不明。 &br;今年は寄生を見かけなかった。薬剤感受性は高い模様(夏場の発生が問題とならなかったのはこれに寄るのではないか?と推定しています)。 &br;一昨年の事例では、マシン油により死んだ個体、カビにまかれた個体が見られた。 &br;近隣の発生を見ても、激発してもそれが越年する様には思えない。
+''山間部でも多発している様だ'' &color(blue){tea-farm}; -- &color(green){&new{2007-07-05 (木) 14:18:14};}; &br; 6月初旬に、府内宇治田原町の山間部茶園を2、3見てきました。 &br;国道から車で10分程度入った茶園でも番茶を刈り落とした後の古葉がすすで真っ黒の茶園が見られました。葉裏にはミカントゲが多数付着。 &br;どうも、この虫自体が知られていない模様。 &br;放棄茶園での発生が気になる所です。(クワシロカイガラムシ同様、却って少ないかな?)

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