[[Sekizuka/memo/農協原稿201001]]
#contents
*概要 [#m9474216]
-S農協
-「農作業メモ」400字詰め原稿用紙2枚以内(図表を含む)
-〆切り12/18
--もうちっと早く言ってくれ(^^;)
*下書き [#z686e1f5]
何故、脚の本数が重要か?

 「ハダニは脚が8本だから昆虫(6本)ではない」という話を聞いたことがあると思います。不思議に思ったことは無いでしょうか?~
 外観上の違いというなら、例えば口器の違いもあります。カメムシの口器は針状ですが、ハダニ類の口器も針状です。逆にバッタやトンボの口器は齧るのに適した形状をしています。口器の形状で分けても良さそうです。~
 現在の分類学では、進化の道筋を念頭に置いた分類をしています。進化の過程では、全く新しい器官が作られることは稀で、前からある器官が流用される事がほとんどです。脚のような大きな器官をコントロールするような神経は後から発生することは考えにくく、脚の本数が違うと言うことは、かなり昔にそれらの種が分化した証拠となります。~
 このような進化の過程を念頭に置いた分類は、農薬の効果や安全性を考える際に重要です。有機リン系殺虫剤の多くは、昆虫だけではなく、ダニの類にも効果のあるものも多く、これだけ範囲が広いとヒト(ほ乳類)にもそれなりに効果があります。~
 もちろん、同じほ乳類でも毒性は違います。例えば、タマネギなどに含まれる硫化アリルはヒトにとってそれ程の毒ではありませんが、イヌやネコにとっては、かなりの猛毒です。逆にヒトを始めとした高等猿類に必要なビタミンCはイヌやネコにとって必要ではありません。これは原始的な猿の仲間から進化する際に、ビタミンCが豊富な食物(果実類)を中心に摂取していた証拠とされています(ビタミンC合成能を失っても餌から摂取できた)。~
 もちろん、このような考え方には例外もあります(例:虫と菌の両方に効果がある剤)。農薬のラベルを見ると、効果のある虫、病名などが出ています。たまにこのような目で見てみると新しい発見もあるかもしれません。~


*コメント欄 [#p8bf2061]
+''む〜'' &color(blue){Sekizuka}; -- &color(green){&new{2009-12-14 (月) 18:28:06};}; &br; ハダニ類の口器は針状って言えば針状なんだが(あるいは「針状の部分がある」)使い方は大分違うみたいだけどねー。 &br; &br;
+''>1'' &color(blue){Sekizuka}; -- &color(green){&new{2009-12-14 (月) 18:30:46};}; &br; 使い方が違う、、、てぇのは電子顕微鏡下で観察されてわかったことらしいから、かなり新しい知見だよなぁ。。。外見上の観察だけで、かなり良いところまで分けていたようだから、観察ってぇのも凄いよね。 &br;(バラの分類とか見てても、全然違うってぇ程でも無いもんな)
+''>2'' &color(blue){Sekizuka}; -- &color(green){&new{2009-12-14 (月) 18:32:52};}; &br; ちなみにハダニは針状の口器を突き刺して、そこから出てきた液をすする様で、針状の口器から直接吸う訳じゃないそうです。知らんかったー。 &br;(カメムシとかは、そのままストロー上に吸います)

#ncomment

トップ   編集 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS