&size(30){麦類 赤かび病};
(&property(読み,あかかびびょう);)
------------
#contents
&tag(病害,糸状菌,ムギ,安全);

*概要 [#o64f3ed9]

&property(英語,Fusarium head blight);~
麦類の赤かび病菌が産生するマイコトキシン(かび毒)が、~
人や家畜に、吐き気、嘔吐等の中毒症状を引き起こすため、問題になる。

-[[Wikipedia:赤かび病]]
-[[農研機構九州沖縄農業研究センター(旧)赤かび病研究チーム:http://www.naro.affrc.go.jp/org/karc/second_term%20team/Fusariun/index.html]]

**病原菌 [#tcc87d57]

-'''Fusarium graminearum''' 有性世代:'''Gibberella zeae'''
-'''Microdochium nivale''' 有性世代:'''Monographella nivalis'''
-そのほか、'''F. culmorum'''、'''F. avenaceum'''、'''F. equiseti''' など

**検査基準 [#na391453]

含有基準:厚生労働省が、コムギに含まれるDONの暫定基準を''1.1ppm''に設定(平成14年5月)~
検査規格:平成15年産麦より、赤かび粒混入率の許容値を''0.0%''に引き下げ(平成14年10月)~

-[[マイコトキシン暫定基準値の設定と生産上の対応:http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/nics/material/018315.html]]~
農林水産省生産局農産振興課 冬作物研究 第2号 (2003)

*図鑑 [#t594bef6]

-[[あいち病害虫情報>ムギ類赤かび病:http://www.pref.aichi.jp/byogaichu/seitaitoboujyo/1-mugi/mugi-akakabi.html]]
//-[[宮城県病害虫防除所>農作物病害虫画像>麦類赤かび病:http://www.smile.pref.miyagi.jp/byogaityu_gazo/frame_mugi.htm]]
-[[島根県農業技術センター>病害虫DB>ムギ赤かび病:http://www.pref.shimane.lg.jp/industry/norin/gijutsu/nougyo_tech/byougaityuu/byougaityuu-index/mugi/mu033.html]]

-[[コムギ 赤かび病 - 日本植物病名データベース:http://www.gene.affrc.go.jp/databases-micro_pl_diseases_detail.php?id=340]]

*防除法 [#nc72c974]
-[[''麦類のかび毒汚染低減のための生産工程管理マニュアル'':http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/024123.html]] 2008/12/1~
農研機構 九州沖縄農業研究センター 赤かび病研究チーム
&br;※「都道府県別奨励小麦品種における赤かび病抵抗性一覧」あり~
--[[麦類のかび毒汚染低減のための生産工程管理マニュアルの改訂:http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2015/15_062.html]]~
2015普及成果情報 九州沖縄農業研究センター
--[[かび毒の暫定基準をクリアする赤かび病防除体系の確立:http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/karc/026224.html]] 2006/6/15~
--[[ムギ類赤かび病防除薬剤の再散布が必要な降雨条件:http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2005/kyushu/ky05033.html]]
--[[倒伏はムギの赤かび病かび毒汚染リスクを高める:http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2005/kyushu/ky05034.html]]
--[[二条大麦の赤かび病防除適期は穂揃い10日後頃の葯殻抽出期である:http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2007/14konarc/konarc07-08.html]]
-[[麦類赤かび病の防除を通じて食品の安全性確保に貢献するトップジンM:http://www.nippon-soda.co.jp/nougyo/pdf/no190/190_008.pdf]](PDF)~
 農薬時代(日本曹達) 第190号 (2008)
-[[農作業便利帖 麦編【5】 麦の赤かび病の防除と実肥:http://www.jeinou.com/benri/wheat/2008/03/130939.html]]~
 みんなの農業広場 2008/3/13

//-[[伝統的耕種法「土入れ」によるコムギ赤かび病およびうどんこ病の抑制:http://www.affrc.go.jp/seika/data_narc/h07/narc95S061.html]]~
// 平成7年度研究成果情報 東北農業試験場 病害生態研究室

*マイコトキシン(かび毒) [#ddb49c35]

-赤かび病菌が産出する毒素
--''デオキシニバレノール''(Deoxynivalenol:DON)
---[[リスクプロファイルシート:http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/pdf/chem_don.pdf]](PDF)
--''ニバレノール''(Nivalenol:NIV)
---[[リスクプロファイルシート:http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/pdf/chem_niv.pdf]](PDF)
--そのほか、ゼアラレノン(ZEA)、T2トキシン

-[[農林水産省>食品のかび毒に関する情報:http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/kabidoku/index.html]]~
※麦類のデオキシニバレノール・ニバレノール汚染低減のための指針(平成20年12月17日公表)
--[[いろいろなかび毒:http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/kabidoku/kabi_iroiro.html]]
--[[かび毒実態調査の結果:http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/kabidoku/cyosa/index.html]]
//--[[平成19年度かび毒含有実態調査の結果について:http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/090217.html]] プレスリリース2009/2/17
//--[[平成18年度国産穀類のかび毒含有実態調査の結果について:http://www.maff.go.jp/j/press/2007/20070615press_3.html]]~
// 農林水産省 プレスリリース 2007年6月15日
--[[「国産麦類中のかび毒の実態調査」の結果について:http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/170607.html]] 2017/6/7
//-[[プレスリリース:麦類のかび毒の実態調査結果について:http://www.maff.go.jp/www/press/cont/20030509press_2.htm]]~
// 農林水産省生産局 2003年5月9日

*発生状況 [#h9e1ad18]

//全国の発生状況の情報を収集しています。(2006/6/8)~

-[[病害虫発生ミニ情報>赤かび病:http://www.hokkochem.co.jp/cgi-bin/insect/info.cgi?action=sim&mode=insect&uid=public&insect_num=89]]
 北興化学工業(株)

-[[農水省 平成18年度病害虫発生予報第3号:http://www.maff.go.jp/j/press/2006/20060608press_4.pdf]] 2006年6月8日~
-[[農水省 平成18年度病害虫発生予報第2号:http://www.maff.go.jp/j/press/cont2/20060518press_3.pdf]] 2006年5月18日~
2006年5月は天候不順で雨の日が多く、全国的に赤かび病が多発。

*参考資料 [#af84c2f6]
-[[ムギ類赤かび病菌における近年の研究動向:http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphytopath/72/3/72_121/_article/-char/ja]]~
-[[ムギ類赤かび病菌における近年の研究動向:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphytopath/72/3/72_3_121/_article/cited-by/-char/ja/]]~
 日本植物病理学会報 72(3):121-134, 2006
-[[都道府県別奨励品種における赤かび病抵抗性一覧:http://www.kanbou.maff.go.jp/www/gichou/akakabi2006.pdf]](PDF)~
 農研機構作物研究所のとりまとめ
//-[[都道府県別奨励品種における赤かび病抵抗性一覧:http://www.kanbou.maff.go.jp/www/gichou/akakabi2006.pdf]](PDF)~
// 農研機構作物研究所のとりまとめ

-[[粒厚選別および比重選別がコムギ赤かび病マイコトキシン低減に有効な根拠:http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2003/kyushu/ky03036.html]]~
-[[西日本に分布するムギ類赤かび病菌のマイコトキシン産生性:http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2003/kyushu/ky03057.html]]~
-[[ニバレノール産生型麦類赤かび病菌における試験研究用菌株の選定:http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2003/kyushu/ky03058.html]]~
 平成15年度研究成果情報 九州沖縄農業研究センター
-[[小麦品種の赤かび病抵抗性とマイコトキシン産生性とは相関しない事例:http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2002/kanto/kan051.html]]~
 平成14年度研究成果情報 中央農研・食総研

-[[チオファネートメチル耐性コムギ赤かび病菌Fusarium culmorumの検出:http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphytopath/73/3/73_162/_article/-char/ja]]~
-[[チオファネートメチル耐性コムギ赤かび病菌Fusarium culmorumの検出:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphytopath/73/3/73_3_162/_article/references/-char/ja/]]~
 日本植物病理学会報 73(3):162-165, 2007

*赤かび病発生予察モデル [#xf19482d]

中央農業総合研究センター フィールドモニタリング研究チームで開発しました。

[[コムギ赤かび病予察モデル・出穂期予測モデル(Java Applet,Servlet):http://riss.nobody.jp/disease/wheat/model.htm]]~
ご注意:プログラムは試作版なのでやや使いにくいかもしれません。~

*コメント [#d2992240]
+''赤かび病ページ作成'' &color(blue){菅原@NARC}; -- &color(green){&new{2006-06-08 (木) 18:17:03};}; &br; 農水省委託研究プロ「[[食品の安全性及び機能性に関する総合研究:http://www.s.affrc.go.jp/docs/project/2005/2005_project7_4.pdf]]」において、麦類赤かび病防除技術の研究開発を行っています。 &br;赤かび病に関する情報共有のために、このページを作成しました。
+''農水省プレスリリース本日付''  -- &color(green){&new{2008-10-09 (木) 19:17:43};}; &br; [[「麦類のデオキシニバレノール・ニバレノール汚染低減のための指針(案)」についての意見・情報の募集:http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/081009.html]]

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