#author("2019-06-12T12:45:26+09:00;2006-08-28T11:29:31+09:00","","") #navi2() 【書名】日本産水生昆虫−科・属・種への検索~ 【著者】川合禎次・谷田一三(共編) 【ISBN】4-486-01572-X~ 【刊行】2005年01月20日 【出版】東海大学出版会,東京~ 【頁数】1,342 pp. 【定価】33,600円(税込)~ 【備考】http://www.press.tokai.ac.jp/aquaticinsects/~ 【目次】(<$$$-###>:$$$は水生昆虫学,###は今著のページ数,詳細後述)~ +はじめに(谷田一三)~ +総論(水生昆虫とは,水への適応,水生昆虫研究の史的展望)(川合禎次)~ +各論(水生昆虫幼虫の目(order)の検索表)(川合禎次)~ +カゲロウ目(蜉蝣目)(石綿進一・竹門康弘)<19-98>~ +トンボ目(蜻蛉目)(石田昇三・石田勝義)<46-108>~ +カワゲラ目(セキ翅目;セキの字なし)(清水高男・稲田和久・内田臣一)<25-54>~ +半翅目(林正美・宮本正一)<13-88>~ +ヘビトンボ目(広翅目)(林文男)<2-8>~ +アミメカゲロウ目(脈翅目)(林文男)<2-6>~ +トビケラ目(毛翅目)(谷田一三・野崎隆夫・伊藤富子・服部壽夫)<37-180>~ +膜翅目(ハチ目)(小西和彦)<3-6>~ +鱗翅目(吉安裕)<4-11>~ +コウチュウ目(鞘翅目)(佐藤正孝・吉富博之)<21-68>~ +双翅目(篠永哲・三枝豊平・中村剛之・岡崎克則・竹門康弘・古屋八重子・田中和夫・上本~ +騏一・新妻廣美・山本優・早川博文・永冨昭・桝永一宏・末吉昌宏・宮城一郎・諏訪正明・巣瀬司)<41-618>~ +索引~ ------------------ 書評者一覧 #contents #article **こんなところへ紹介してみました [#m2218073] >Sekizuka (2006-08-28 (月) 11:29:31)~ ~ 好評なようです~ http://blog.goo.ne.jp/klzukan2000/e/66311c9b23cd8554fccebb7d2ec5e307~ // #comment ** 田中寛[#i0a9314c] >田中寛 (2005-02-21 (水) 14:57:58)~ ~ 私事で恐縮だが,田中の昆虫屋・生物屋としての出発点は水生昆虫である。~ 大学1年生の時,退官直前(逝去半年前)の故津田松苗奈良女子大学教授の~ 元に長く通って(女子大には男子トイレが非常にすくなく,また小さいのに~ びっくりした(笑)),日本における本分野の嚆矢「水生昆虫学」~ (1962,北隆館)と格闘していた。ホルマリンの匂いに閉口しながら,~ 最初の虫を同定するのに6時間もかかったが,なかなかの感激モノであった。~ 「水生昆虫学」は全部で269ページで,今回紹介する「日本産水生昆虫」~ 1,342ページの1/5の厚さであるが,川からごっそり採集してきた虫の大半が~ 同定できる便利な本であった。田中は今でも,種の同定の訓練や生態系・群集の~ 把握という意味で,水生昆虫は学生にとって非常によい材料だと思っている。~ ~ 「水生昆虫学」を初代とすると,第二代は「日本産水生昆虫検索図説」~ (1985,東海大出版;誰かに貸したままになっているようで,手元にない),~ 第三代が本書「日本産水生昆虫」になる。【目次】において本書と~ 「水生昆虫学」のページ数を比較したが,カゲロウもトビケラも~ ちょうど5倍のページ数になっており,圧巻は双翅目で,なんと,~ 15倍のページ数になっている。本書では成虫の同定も可能になっており,~ 「はじめに」で述べられている「海外でも類書は皆無に近い」,~ 「生態研究・環境調査の研究者・技術者にも使いやすい」という自負は~ うなずける。目(order)の名称でもわかるように,多数の著者の意見を~ まとめきれていないところはあるが,しかたのないところであろう。~ 一点やや残念なのは,「総論」では人名も含めて誤字・脱字がかなり~ 見受けられることだが,本書の価値をおとしめるものではない~ (そんなこと言っておいて,この書評中の人名に誤字がないことを~ 祈っているが・・・)。水生昆虫を贔屓するわけではないが,1,300ページで~ 著者割26,000円余はお買い得と思う。~ ※以上は[[[IPM:1500]:http://www.tenteki.org/ml/ipm/msg01474.html]]からのSekizukaによる転載。 ※以上は[[[IPM:1500]:https://www.tenteki.org/ml/ipm/msg01474.html]]からのSekizukaによる転載。 #navi2()